インフルエンザが流行中です
厚生労働省は2024年11月8日、インフルエンザが流行シーズン入りしたと発表しました。
ところでインフルエンザとはどういう意味でしょうか。インターネットで特定の分野やテーマにおいて多くのフォロワーを持ち、その意見や行動に影響を与える人をインフルエンサーといいますが、インフルエンザという言葉ととてもよく似ています。 国立感染症研究所の公式サイトによると、インフルエンザ(influenza)とは、インフルエンザウイルスを病原とする気道感染症。「一般のかぜ症候群」とは分けて考えるべき「重くなりやすい疾患」だと指摘しています。インフルエンザの語源と、インフルエンサーの語源は同じ「influence」ですが、インフルエンザは周期的にはやる病であったため、16世紀のイタリアの占星家たちはこれを星や寒気の影響ではやるものととらえたようです。influenceの、「影響を与える」という意味が天体の影響と考えられたのです。
現在国内で流行している季節性インフルエンザのウイルスは、A(H1N1)亜型、と、A(H3N2)亜型とB型(ビクトリア系統)です。それぞれ流行しやすい年齢層は、ウイルスの型によって多少変わりますが、すべての方がインフルエンザに注意する必要があるとされています。
厚生労働省は、インフルエンザに対する基本的な対策として、<マスクの着用>を推奨しています。特に、高齢者など重症化リスクの高い方が多く入院・生活する医療機関や高齢者施設などの従事者の方は、勤務中のマスクの着用が必須です。
日常生活においても、この時期はぜひマスクを常備、携帯してください。
子どものマスクの着用については、発育・発達の妨げとならないよう配慮することが重要ですが、感染が大きく拡大している場合には、一時的に場面に応じた適切なマスクの着用を広く呼びかけるなど、より強い感染対策を求めることがあり得ます。
マスクの着用は個人の判断に委ねられるものではありますし、様々な事情によりマスクの着用ができない方もいらっしゃいますので、インフルエンザ流行のこの時期は差別などが生じないような配慮も必要です。
症状が出てしまった場合には自分で判断せず、速やかに医療機関を受診してください。また、インフルエンザワクチンには、発症をある程度抑える効果や、重症化を予防する効果があり、特に高齢者や基礎疾患のある方など、罹患すると重症化する可能性が高い方には効果が高いと考えられます。流行はしばらく続きますので、今からでもワクチンの接種をして重症化に備えることも大事です。
これから年末年始の忙しいシーズンになります。体調に注意し、健康な生活を送れるよう、お気遣いください。