今年のインフルエンザは早くも流行! 予防とワクチン接種について
まだ暑さの残る日もありますが、今年は例年よりも早くインフルエンザが流行しています。インフルエンザといえば、冬の寒い時期に流行するイメージがありますが、今年は8月下旬に東京都内で流行が始まり、9月にはすでに注意報が発表されました。
東京都によると、9月7日から13日までの週に、インフルエンザの患者報告数が注意報基準を超えました。昨年よりも1か月以上早い時期です。大田区でも9月14日から20日までの週に、定点医療機関1か所当たりの患者報告数が14.10人となり、注意報基準を超えています。今後も流行が広がる可能性があり、早めの対策が大切です。
インフルエンザは普通の風邪とどう違う?
インフルエンザは、38度以上の高熱や頭痛、関節痛、筋肉痛、強いだるさなどの症状が急に現れることが特徴です。ただし、必ずしも高熱が出るとは限らず、比較的軽い症状の場合もあります。
多くの方は1週間程度で回復しますが、高齢者や乳幼児、基礎疾患のある方などは、肺炎や脳症などの重い合併症を起こすことがあります。特に高齢者では、感染をきっかけに体力が低下し、日常生活に影響が出ることもあるため注意が必要です。
予防接種は早めの検討を
インフルエンザワクチンには、発症する可能性を減らし、感染した場合の重症化を防ぐ効果が期待できます。接種しても必ず感染を防げるわけではありませんが、重い症状になるリスクを減らすための大切な予防方法の一つです。
ワクチンは接種してすぐに効果が現れるわけではなく、十分な免疫ができるまでに通常2週間程度かかります。すでに流行が始まっている今年は、接種を希望される方は早めにご相談ください。
また、今年は従来の注射によるワクチンに加え、2歳から18歳までのお子さんを対象とした、鼻から噴霧するタイプのワクチン「フルミスト」も助成の対象となっています。注射が苦手なお子さんにとっては選択肢の一つですが、年齢や健康状態によって接種できない場合もありますので、医師にご相談ください。
大田区の予防接種費用助成をご利用ください
大田区では、子どもと高齢者を対象に、インフルエンザ予防接種の費用を助成しています。
今年度は流行の早まりを受け、助成期間が前倒しされ、2026年9月24日から2027年1月31日までとなりました。
子どもの場合、生後6か月から高校3年生相当までを対象に、注射ワクチンは1回2,000円、鼻から接種するフルミストは1回4,000円が助成されます。注射ワクチンは13歳未満なら2回まで助成されます。
また、65歳以上の方や、60歳から64歳で一定の障害がある方は、原則として自己負担2,500円で接種できます。生活保護などを受給されている対象者は、自己負担が免除されます。
対象となる方や接種方法、助成回数などは、今回の「予防接種費用助成のご案内」のチラシにまとめましたので、ぜひご確認ください。

毎日の予防も忘れずに
予防接種とあわせて大切なのが、日頃の感染対策です。外出後の手洗いや、室内のこまめな換気、咳やくしゃみが出るときのマスク着用など、基本的な対策を心がけましょう。十分な睡眠とバランスのよい食事で体調を整えることも大切です。
発熱や強いだるさなどの症状がある場合は、無理をせず休養をとり、必要に応じて医療機関に相談してください。
インフルエンザは、誰もがかかる可能性のある身近な感染症です。自分自身の健康を守ることは、家族や周囲の大切な人を守ることにもつながります。今年はいつもより少し早めに、冬に向けた健康づくりを始めてみませんか。
横川医院 -Yokokawa Clinic-